公益財団法人 愛媛県視覚障害者協会
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前会長コラム

前会長コラムは、毎月1日に発行しているメールマガジン「愛eyeメール」の巻頭言に掲載した記事です。

平成25年3月号「真の平等な社会に」

 今日では、障害者の理解も進んでいると感じます。白杖の単独歩行をしていても罵声を浴びせられることはなくなり、親切に声を掛けられることが多くなりました。あからさまな障害者の差別は少なくなっていると思いますが、表面化されない差別はまだまだ残っています。

 2006年に国連総会において障害者権利条約が採択され、日本政府は2007年に署名をしましたが、まだ国内法の整備が整わず批准していません。2012年12月において批准している国は126カ国です。わが国では昨年9月に内閣府障害者政策委員会の差別禁止部会が提言をまとめ、国内法の制定に向けて準備が進んでいます。

 障害者権利条約の第二条において、「合理的配慮」が定義されており、「合理的配慮」を欠くことが差別とされています。「合理的配慮」により、障害者に実質的な平等を保障しており、意図的な区別や排除、制限だけでなく、意図的でない場合でも結果的に不平等になることは差別としています。

 本県でも障害者差別禁止法の制定を促進する取り組みが始まっています。「愛媛障害フォーラム」の発足を目指して、25の関係団体が協力して準備を進めています。4月末には正式に発足する予定です。そして、差別禁止に関する条例づくりに取り組みます。本協会も構成メンバーとなっています。一日も早く私たち障害者が平等に社会参加できるよう、障害者差別禁止法の制定と、国連の障害者権利条約に批准することを願っています。

愛eyeメール第128号 平成25年3月号巻頭言から 和田浩一