公益財団法人 愛媛県視覚障害者協会
ホーム » 協会について » 事業案内

事業案内

 本会では、視覚障害者が自立更生し、社会参加を推進するために、次の事業を行っています。

  1. 視覚障害者生活訓練事業
  2. 障害者パソコンボランティア養成・派遣事業
  3. 視覚障害者専門指導事業
  4. 視覚障害者の補装具・日常生活用具の紹介、斡旋及び活用の支援事業
  5. 視覚障害者社会参加推進事業

 視覚障害者の自立更生と社会参加を推進するためには、個々の視覚障害の状態やニーズに応じて多様な内容を総合的に支援する必要性があります。これらの5つの事業は、点字、白杖歩行、パソコン、補装具等の活用能力を高め、心理的にサポートすることによって、自立更生と社会参加に支えられた視覚障害者一人一人の心豊かな生活を実現するために実施します。

1.視覚障害者生活訓練事業

 講師が受講者宅を訪問し、在宅視覚障害者点字講習、視覚障害者家庭生活訓練、中途視覚障害者歩行訓練を行って自立更生を支援しています。

2.障害者パソコンボランティア養成・派遣事業

 養成事業は2年に1回2日間の講座を実施し、パソコンボランティアの養成を行っています。 派遣事業は年間を通し、認定を受けた登録ボランティアが依頼先に訪問して指導を行っています。

3.視覚障害者専門指導事業

 東予、中予、南予から識見の高い3名を指導員として委嘱、年間を通して在宅訪問し、自立・更生のための指導及び相談に当たっています。

 視覚障がい者専門指導員を御存知ですか?(PDF 51KB)

4.補装具及び日常生活用具の紹介、斡旋及び活用の支援事業

 視覚障害者への給付対象になっている白杖や点字器などの補装具、音声時計、視覚障害者用体温計、拡大読書器、録音再生装置などの日常生活用具を県内の市町に紹介するとともに、市町からの斡旋・注文を取り扱っています。また、視覚障害者からの相談を受け、購入の希望があった場合は、その公費支給申請のサポート、注文、取次及び操作方法の支援を行っています。

 視覚障害者からの相談に応じて、補装具・日常生活用具の情報を提供し、障害の状況など使用者に適した用具を斡旋しています。たとえば、白杖の場合は、身長に適した長さを選ぶことが必須です。歩行訓練の専門家とも連携して適切な補装具等の相談支援を行っています。また、機器の操作方法の支援を行うとともに、操作ボタンが分かりにくい場合などは、適宜使用者に合わせて触れて分かる工夫などの支援を行って、一人一人が使えるようにアドバイスを行っています。

取り扱い用具

日常用品

  • 時計、財布、調理器具、体重計、体温計、血圧計(いずれも音声式)

拡大読書器

  • 電子ルーペ、据え置き型拡大読書器 各種

デイジー関連

  • プレイヤー、ボイスレコーター 各種

5.視覚障害者社会参加推進事業

(1)視覚障害者福祉大会・研修会及び啓発事業

 視覚障害者福祉に関する諸問題や地域における福祉について研修し、啓発活動を行い視覚障害者に対する理解を深めています。
 愛媛県視覚障害者福祉大会は、県内在住の視覚障害者及び関係者が一堂に会し、直面する課題などを話し合う当協会最大のイベントで毎年6月に開催しています。自立更生者及び更生援護功労者の表彰、障害者福祉に関する講演、視覚障害者福祉に関するパネルディスカッション、宣言・決議を行っています。
 地域視覚障害者福祉研修会は、県内11市のいずれかの市で毎年9月に開催しています。市担当者による「当該市の医療・介護・福祉に関する講演」、視覚障害者福祉に関する中央情勢報告、同行援護事業・地域生活支援事業の利用状況や支給量、バリアフリー状況など地域間格差の解消のためのディスカッションなどを行っています。
 視覚障害女性研修会は、県内の視覚障害女性と関係者が一堂に会し、女性の立場から、福祉サービス、家庭生活・地域生活を行う上での利便性の向上などについて討議や講演を行っています。また、育児・子育て相談なども行っています。

(2)文化、スポーツ等振興事業

 文化教養の向上及びスポーツの振興を通して、障害者の社会参加を支援する目的で、視覚障害者が積極的に文化及びスポーツ活動に参加する機会を提供しています。  愛媛県視覚障害者文化祭は、毎年11月に開催し、点字や視覚障害者関係の文化講演、俳句や川柳などの文芸作品の創作・発表、音楽活動の発表、各種表彰(点訳・朗読、パソコンボランティア表彰、文化・スポーツ功労表彰、文芸作品表彰など)を行っています。  社会教養教室は、視覚障害者用の支援機器の体験、県内の名所・旧跡、博物館、文化財めぐり。社会教養を高めるための講座。趣味・物づくりなどの体験学習を行っています。これらの実施を通して、視覚障害者の社会性を身につけるものです。年間3回実施しています。  愛媛県サウンドテーブルテニス大会の開催や愛媛県グランドソフトボールチームの活動等の障害者スポーツの振興活動は、視覚障害者スポーツを通じて、(1)体を鍛え、残存能力の強化を図ることにより体力に自信を持つ。  (2)地域の人々に視覚障害者の持つ能力を理解してもらう。(3)お互いに親交を深め、励まし合うことにより生活を向上できるなどの意義を踏まえ、視覚障害者が積極的にスポーツに参加する環境づくりと、視覚障害者スポーツの普及・振興を推進することで、視覚障害者の社会参加の支援を行っています。

(3)関係諸団体との連絡、調整及び協議に関する事業

 愛媛県内の障害者団体と連絡、協力して障害者福祉の充実のために活動しています。愛媛県障害者連絡協議会に出席し、障害者福祉推進愛媛県大会を計画しています。  また、県外の視覚障害者団体との連絡、協力では、日本盲人会連合主催の全国盲人福祉大会、研修会、並びに四国ブロック協議会などに出席し、各県からの要望や課題等を話し合い、提言をまとめて視覚障害者福祉の増進を図っています。  関連団体との連携等を推進することにより、障害者福祉の向上、社会参加の促進及び安全・安心社会の形成に寄与しています。