第63回福祉大会 決議
一 障害者総合支援法が施行されるに当たっては、障害程度区分判定において視覚障害特性が十分配慮されたものになるよう、また、その法律が格差なく実施されることを強く要望する。
一 障害者に対する差別を根本的になくするため、罰則規定のある障害者差別禁止法の制定を図り、障害者権利条約が早期批准されるよう強く要望する。
一 大災害発生に備えて、視覚障害特性に配慮した防災対策や福祉避難所の確保を早急に整えるよう要望する。
一 地域格差の是正、生活保障、所得保障の拡充を図ることによって、障害者がそれぞれの地域で安心して生活できるとともに、障害者の社会参加と社会貢献が可能となるような環境整備の促進を強く要望する。
一 ガイドヘルプ事業の充実及び地域間格差のないサービスの提供と視覚障害者が入院した場合のホームヘルプサービスの適応が制度的になされるよう強く要望する。
一 駅ホームへの可動柵、音響式信号機や横断歩道上のエスコートゾーン及び音声誘導システムの充実と、電子歩行補助具を補装具の支給対象にするなど安全歩行対策の確立とともに視覚障害者の利便性、社会参加を確保するために、公共交通機関が路線の廃止や運行便数を減便しないことを強く要望する。
一 あはき法第19条を堅持するとともに、あはきの手技の定義を明記する法改正を行い、視覚障害を有するあん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師の職業自立と、中途視覚障害者の職場復帰等、視覚障害者の働く場が確保されることを強く要望する。
一 視覚障害者に対する全てのバリアを解消するため、テレビ解説放送の充実、家電機器や情報端末のアクセシビリティーの確保、公的文書の点字化・音声化・拡大文字化並びに音声コードの添付、交通機関や建築物におけるバリアフリー、心のバリア解消のための教育の充実等、万全の措置を講じるよう要望する。
一 視覚障害のある幼児児童生徒の教育の充実のため、愛媛県立松山盲学校を視覚障害専門教育校として松山市久万ノ台の現在地に存続させることを強く要望する。 以上、決議する。
平成24年6月10日
第63回愛媛県視覚障害者福祉大会